今年もありがとうございました


早いもので、2024年も暮れようとしています。


燃え盛る火のような陽の季節が、まるで幻だったかのように、年の瀬を迎えた江津湖周辺は冷たく静まり返り、ブルーグレーの雲が重たく空を覆っています。


綿毛のようなススキがゆらゆらと風にそよぐ姿が美しく、渡り鳥たちの軽やかな啼き声が陽の光に淡く照らされた湖面に反響しています。


遠くに目をやれば、九州山脈の尾根は雪に覆われ、日本最南端の五ヶ瀬スキー場が3シーズンぶりにオープンしていること、あの山の向こうには南国宮崎があることに思いを馳せます。


私は、この季節ならではの凛とした江津湖が一番好きです。


まるで、冬の女王のような、気品に満ちた風景。



おかげさまでaozora yoga kumamotoは8年目に入り、無事に年内すべてのクラスを終えることができました。


スタジオレッスン、YOGA座学会、オープンクラス、そして江津湖早朝ヨガと、それぞれの場面でたくさんの方とヨガをご一緒し、ポジティブなネルギーの交換ができたこと、お互いの波動を感じ合えたこと、生きていることは満たされていることなのだ、と実感できたこと、心より感謝しています。


ヨガは科学であり、実践を伴う哲学だといわれています。


哲学とはなにか?

自分、そして自分をとりまく神羅万象について疑問を持ち、深く洞察し、考えを深めていくことだといえます。


ヨガが哲学の一端を担っているのであれば、その興味深さは、答えを見つけ出すことだけにあるのではなく、その過程、プロセスにあるのだと、日々ヨガの練習や指導をさせていただく中で実感した一年でした。


疑問、洞察、思考のプロセスは、ヨガでなくてもよいのです。

自分の心が強く惹かれてやまず、集中・修習できることであればなんでもよい。

そんな何かに出会えて、一生をささげることができる人生はきっと幸せ。


たまたま、私の場合はヨガとその背景にある思想でした。


今年は、ヨガを指導することと、自分のヨガを深めていくことを、シンクロしすぎない方が、うまくいくということを発見しました。


仕事に自己実現を求めすぎると、苦しくなってしまうからです。



そして、私は今年、念願叶って10数年ぶりにクラシックバレエの練習を再開しました。


とはいえ、生活と仕事の合間から時間をひねり出していますので、月2~3回練習に行ければラッキーという状態ですが、新たなチャンネルを得たことで、毎日にとても張り合いがうまれました。


ヨガを長らくやっていますのでなんとなく体は動きますが、「表現としての動き」という肉体の捉え方は、ヨガとは根本的に異なります。


なぜ、私はこれほどまでにクラシックバレエに惹かれ続けるのか。


それは、バレエが人間の肉体表現の究極の美であり、そして言葉がないからだと思いました。


私は、言葉から解放される時間を求めています。


私の頭の中は、四六時中、絶え間なく言葉が行き交い、それを処理するのにエネルギーを消耗してしまいます。


言葉から解放され、鍛錬の先に耽美的な物語への没入が用意されたバレエは、私にとってある種のセラピーであり、大人になりきれない幼い心を癒すインナーチャイルドケアともいえます。


バレエの練習を再開したことで、以前に比べてとても心が落ち着き、精神的に安定しました。


同時に、もっとヨガを深めたいとも思うようになりました。



みなさんにとって、今年一年はどのような年でしたか?


自分と、自分を取り巻く多くの人との間で悩んだり、葛藤したことも多くあったのではないでしょうか。

体調や仕事のこと、金銭的な悩みを抱えている方もいらっしゃるかもしれません。


どんな時でも、自分の内側にある本質、平和で安心な感覚につながることができますように。


そして、自分の肉体とコミュニケーションをとる習慣を持ち、心と体がバランスのとれたよい関係を保つことができますように。


近くで、遠くで私を支えて下さっている方々に、感謝いたします。

私を信頼して、私のヨガレッスンに身をゆだねて下さる方々に、感謝いたします。


そして、このつたないブログを読んでくださっているみなさま、ありがとうございます。

時々、感想を伺う機会があると、気恥ずかしくも嬉しい気持ちになり、励みになっています。


この世界は美しい。

どうぞ、心穏やかに新しい年をお迎えください。


オーム、シャンティ、シャンティ、シャンティ。

あなたと、あなたの大切な人と、あなたを取り巻く世界に祝福がありますように。


aozora yoga kumamoto

江津湖ほど近くにある アットホームな自宅ヨガスタジオ