降る雨の朝の静けさに心が洗われるような、六月となりました。
それぞれに、お元気でお過ごしでしょうか。
熊本では麦畑が収穫期を迎えています。
広大な土地一面に植えられた黄金に輝く麦の穂が、一斉に風に揺れてきらめくさまは、あまりにも美しく幻想的で言葉を失うほどです。
そして初夏の季語に「麦秋」があることも、最近知りました。
今年も、熊本産の小麦で作られたパンを頂くのが楽しみです。
6月1日現在、熊本市の梅雨入りはまだですが、雨が降ったり晴れたり、気温も上がったり下がったりとお天気がコロコロと変わる毎日です。
この時期の熊本にしては湿度が低めで過ごしやすく、爽やかな風を心地よく感じています。
江津湖周辺は木々の緑は、甘雨を吸い込んでぐっと色濃くなり、夜にはすでに虫の音も聞こえてきますし、上江津湖ではホタルが飛び始めていると新聞で読みました。
先日散歩をしていると、ふと甘い花の香りが漂ってきてきましたので、よくよく周りを見ると、白や紫の花をいっぱいにつけたバンマツリ、見事に満開でした。
ジャスミンやクチナシも、なんともよい香りがしますよね。
6月21日は夏至にあたりますので、これから一気に陽のエネルギーが極まる季節となります。
雨の多い季節は、香りの良いお茶を飲んだり、新鮮な果物を食べたり、花をお部屋に飾ったり、風通しの良い洋服を着たり、五感から気分をリフレッシュできるといいですね。
スタジオレッスンに通って下さるみなさまに、お知らせがあります。
ひとつ前のブログでもお知らせしていますが、今年の夏は息子の夏休みなど家庭の事情によりスタジオレッスンの回数が少なくなります。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解いただけたら幸いです。
6月~8月はお持ちの5回チケット有効期限を1ヶ月延長させていただきます。
詳しくは、ひとつ前のブログをご一読ください。
風薫る5月はどのようにおすごしでしたか?
4月~5月は学校行事も多く、天候も不順で、すっかりくたびれてしまった、という方も少なくないのでは、と思います。
かくいう私も、5月はギリギリのところでなんとか踏ん張った、という印象です。
忙しい時期ではありますが、気温や湿度も上昇してきましたので、冬に比べて体調は良好!というお話もよく伺います。
スタジオレッスンにもお久しぶりの方がいらっしゃることも多く、再会を嬉しく思っています。
めぐる季節のように、自分の外の世界の変化に自分が振り回されてしまう状態が長く続くと、どこに自分の軸を持って行ったら分からないことがあります。
長すぎるゆらぎ期只中の私ですが、今シーズン久しぶりにはまったドラマの中で、
”ネガティブ・ケイパビリティ”=「自分ではどうにもならない状況を持ちこたえる能力のこと」(原作ママ)という言葉に出会いました。
「ある程度年を重ねてくると、何かを成し遂げる能力より、自分ができないことを認める能力が必要になってくる」というセリフに、ハッとし、そして安堵の感覚に涙が出そうになりました。
ドラマの中では、「ネガティブ・ケイパビリティの儀式」としてとろろご飯を食べに行くシーンがあるのですが、はて、私にとって、ありのままの自分を俯瞰する儀式はなんであるか。
私の場合は、”温泉”があてはなるかな、と思い当たりました。
頭の中がこんがらがって混線状態、もしくは疲れちゃってもう限界!の時は、とりあえず温泉セットをつかんで、近くの温泉施設に行きます。
熱いお湯に浸かり、ほ~っとひと息。
眼を閉じて、じわじわとお湯の温かさが染みわたっていくのを感じます。
句読点的に水風呂に浸かって、露天に入り、外の椅子に座って空を眺め、内湯に浸かり…を繰り返すうちに、心も体もふんわりとほどけていくのが不思議です。
あれこれと思い悩んでいたことも、温泉を出る頃には「なんだったっけ」となっています。
なぜ、温泉なのか?
生理学的には、体が温められたことにより血行が良くなり、副交感神経が優位になったから、となるのでしょうが、それだけではないような…。
温泉などの大衆浴場は、ひとりなんだけども、独りぼっちじゃないところが好きです。
自分に直接関与してこない人たちが、なんとなく周りにいる。
そして、電子機器がない環境。
携帯電話を凝視したり、耳にイヤホンを差し込んでいる人は一人もいない。
その場にいるみんなが、それぞれにぼんやりとあらぬ方向を見つめている。
完全に無防備な姿で、お湯に身を委ねている。
湯気がもくもくと上がる広い空間の中で放心することが、私にとっては自己を回復させる大切な時間なのです。
最近、車で30分ほどの城南にすてきな温泉がリニューアルオープンして、ルンルンしながら足しげく通っています。
キャンプ場やゴルフ場が隣接されているので緑が多く、泉質もさらりとしたアルカリ性でとてもリラックスできます。
人が少ないのもよい。
帰りには道の駅によって、季節の果物や野菜を物色するのも楽しみの一つです。
先日は地産の新茶を使った抹茶ソフトクリームがありました!
みなさんにとって、自分軸に戻れる『ネガティブ・ケイパビリティの儀式』には、どのようなものがありますか?
ぜひ、聞かせてくださいね。
今後のヨガ教室の予定ですが、6月12日(木)午前中に『はじめてのアーユルヴェーダ講座』があります。年内最後のアーユルヴェーダ講座になりますので、ご興味ある方はぜひご参加ください。
また、6月29日(日)は秋津公民館にてオープンクラスです。残席少なくなっておりますので、参加希望の方は早めにご連絡ください。
スタジオレッスンも、火曜日~金曜日まで不定期で行っていますので、カレンダーをご確認くださいね。
我が家の庭も、紫陽花が色とりどりに咲き誇っています。
紫陽花はどことなく控えめなのに、どうしてこんなに華やかなんでしょう。
フェイジャオ、キンシバイ、ユリ、フリージアなども、ほったらかしなのに毎年きれいに花を咲かせてくれて、嬉しくなります。
今の私にとって、庭の存在は慰めであり、癒しです。
遠くの草原や山へはなかなか行けませんが、生活の中に自分だけのビオトープがあるのは本当に幸せなことです。
生命エネルギーの力強さを感じられるこれからの季節、ぜひ身近にある自然に触れてみてください。
ハーブや夏野菜をプランターで育ててみるのも楽しいかもしれません。
住まいにも、体にも、心にも涼やかさを。
無理しないこと、冷たいものを摂り過ぎないこと、いっぱい笑うこと。
ヨガでスッキリされたい方はどうぞスタジオにお運びくださいね。
涼しい日には窓を開け放って、鳥の声をBGMにヨガをしています。
みなさまの笑顔に、お会いできますように。
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