梅の花の香りが甘く漂う3月を迎えました。
今年の熊本は、梅の開花が例年より1か月ほど遅かったとか。
冬らしくしっかりと冷え込んだ2月を過ぎ、江津湖周辺でもようやく春の気配を感じ始めました。
春は黄色いお花が多いですね!
5日前には熊本でもうっすらと積雪がありましたが、今日は20度を超え、1週間のうちに季節をひとっとびしたかのような、不思議な感覚に襲われます。
もはや、背後から夏が爆速で押し寄せてくる気配すらありますが、貴重な春を大切に過ごしたいと思います。
春は寒暖差も激しく、心が揺れたり、体調を崩しがちだといわれます。
アーユルヴェーダの考え方では、『カファ』という水のエネルギーが増える時期ですので、内側にエネルギーや水分が滞留し過ぎないように、体をこまめに動かし、季節ならではの少し苦味や渋みのある食べ物を食べることが薦められています。
台所の奥に眠っているスパイスを料理に使ってみるのもおすすめです。
また、晴れた日にはお部屋の掃除をしたり、思い切って模様替えして気分をスッキリさせるのもよいかもしれません。
ヨガレッスンでは2月に引き続き、やや運動量のある内容で、内側に溜まった不要なものを燃やしていきます。
冬から春へとペダルをこぎ出すように、体を大きく使うポーズを楽しんでいきましょう。
3月の最終週は、帰省のためお休みをいただきます。
どうぞご了承ください。
今年の冬は、温暖な熊本でも最低気温が0度を下回る日が多く、厳しく冷え込みました。
ヨガに来られる方の中には、寒さによる肩こりや頭痛を訴える方が多かった印象です。
それから、みなさん眠くてたまらない、と。
これから春に向けて季節は加速していきますが、まだまだ三寒四温を繰り返しますので、どうぞ体調に気を付けてお過ごしください。
私は、寒さもあってか、1月末~2月上旬まで、またしても片頭痛に悩まされる日々でした。
いったん頭痛が発動すると、数日まともに家事ができないほどの激痛と吐き気が続きますので、本当にまいってしまいます。
長年お世話になっているかかりつけ医より、一度女性ホルモン数値の検査をしてもらってみては、というアドバイスを頂き、先日更年期専門外来のあるクリニックを受診しました。
更年期チェックリスト、看護師さんによる問診、骨密度の検査、甲状腺と女性ホルモンの血液検査、そして専門医による丁寧な診察をしていただきました。
骨密度は平均を大きく上回っており、問題なし。
これは、長年続けているヨガとバレエのおかげだな、と思いました。
しかし、女性ホルモン値は更年期只中を示していて、減少傾向。
ホルモン充填療法については、私は30代の後半に子宮頸がんの治療をしているため、リスクがあるので慎重に検討しましょうとのことでした。
そして、医師の見立てでは、私はいつも頭の中で考えすぎていて、常に過緊張、交感神経優位の状態。
つまり、頭痛も自分で自分を緊張させ続けていることに原因があるのでは、とのことでした。
柔らかな雰囲気をまとったベテラン女性医師とお話をするうちに、思わずポロポロと涙がこぼれてきました。
自分にプレッシャーをかけ続け、自分を攻撃していたのは自分自身だったんだ…。
医師のおっしゃった、
「自分が見える世界を変えることは、自分にしかできないのですよ」
という印象的な言葉に、あぁそうだった…ヨガの教えにも同じことがあった、と思いました。
ヨガの経典を読んで、哲学講座をやらせていただいているのに、私事としては理解できていなかった。
愕然としながらも、通院と漢方の投薬を続けながら、少しずつ、世界の見え方を変えていけたらいいな、と思っています。
話は変わって、ここ数年は老眼が一気に進み、なかなか本を通読できないでいますが、久しぶりに興味深く読んでいる本があります。
日本語訳では『FRIEND SHIP』という題がつけられているノンフィクションで、「いかに友達が人生にとって重要であるか、そして人は友情によって成長するものだ」という研究がまとめられた、アメリカの心理学博士によるものです。
友人がいる人ほど認知症のリスクが減り、寿命が延びる、といった臨床結果も掲載されていました。
この本を読みながら、15年以上前、私が結婚を機に熊本に移住をして、それまでの人間関係が断たれててしまい、友達との接点がゼロにまで減っていた時期があったことを思い出しました。
子どもを産んだ後も、なかなか育児でつながる友達に出会うことができず、マンションの部屋に幼い息子と2人でポツンといました。
息子をベビーカーに乗せて公園へ行くと、ママと子供たちのグループが一緒にピクニックしている姿を見て、あぁ、うらやましいな、と思ったことを思い出します。
あれから時は経ち、育児や仕事を通して素敵な人間関係に恵まれました。
そして、このところ高校や大学時代の友人たちとも再会する機会がぐっと増えています。
旧姓だったころの私を理解してくれている人とのつながりは、「ありのままの自分でいいのだ」という、自信と安心を与えてくれます。
『友達』は、家族と同様に、もしかしたらそれ以上に、自分がここに在るために必要不可欠な存在。
この本との出会いは、そう考えるきっかけとなりました。
たくさんでなくてもいい、一緒に笑って、一緒に泣いて、遠くにいても思い合える、そんな友達がいれば、きっと強く豊かに生きてけるはずですね。
今、育児で孤独の中にいるママたち、大丈夫、いつかまた大切な友達としゃべったり笑い合える日が戻ってきます。
3月は、怒涛のように押し寄せる変化、そして別れと出会いが織りなすハーモニーにどっと疲れてしまうこともあるでしょう。
無理せず、意識して休息を取りながら過ごされてくださいね。
aozora yoga kumamotoでは、3月9日(日)に春に向けたオープンクラスを秋津公民館で行います。
また、4月スタートのヨガ哲学講座はお申込み受付中です。
ぜひ、ご参加ください。
江津湖周辺も、暖かな風がここちのよい季節となってきました。
命の芽吹きを感じるこれからのシーズン、みなさまとヨガをご一緒できる機会を心待ちにしています。
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