2025年2月のメッセージ


冬がゆっくりと春に向かって離陸していくような、そんな2月を迎えています。


先週は旧暦のお正月である春節を迎え、節分、そして立春と季節の折り目ともいえるこの時期。


まだまだ気温の低い日が続きますが、江津湖の周辺では早咲きの水仙がかわいらしく花を咲かせてくれていて、かすかに春の足音が聞こえてくるようです。



アーユルヴェーダの考え方では、冬の終わりから春にかけて、『KAPHA/カファ』という冷たく重たいエネルギーが優位になると考えられています。


カファのエネルギーが正常に働いている時は、心身が安定していて愛情深く、じっくりと何かに打ち込める、そんな質を表しますが、増えすぎてしまうと気持ちが重くなってしまったり、執着が強くなったり、鼻や喉などに炎症が起きてしまったり、体重が増えてしまったりします。


頭が雲がかったような感覚や、重だるさを感じる時は、生姜や黒コショウなど、家にあるスパイスを上手に使って消化促進することや、お散歩やラジオ体操など、軽い運動を習慣にすることが薦められています。

歌ったり笑ったり、声を出して気を上に上げていくのもよいですね。


2月のヨガクラスでは、立ちポーズを多めに、代謝を促進し、目線を上げるようなポーズを取り入れていきます。


3月のレッスンスケジュールですが、最終週に1週間の春休みを頂きます。

そして、4月より「リラックスヨガ」を木曜日に、「産後ヨガ」を金曜日に変更します。

ご不便をおかけいたしますが、なにとぞご了承ください。



あっという間に1月が駆け抜けていきましたが、みなさまはどのような日々をおすごしでしたでしょうか。


お正月はきりりと気合が入って、「さあ、今年をどのように過ごそうか!」と眼光鋭く気持ちも晴れやかでしたが、1月中旬辺りからだんだん気持ちがゆるんできました。


毎年こんな感じですが、これは宇宙の摂理なのでしょうか。



私のトピックですが、1月中旬に単身東京へ帰省し、ちょうどタイミングが合ったので数十年振りに全幕もののバレエを鑑賞してきました。


今回は谷桃子バレエ団の「ラ・バヤデール」、一度観てみたいと長年願っていた作品です。


物語の舞台はインド。

レオン・ミンクスの音楽がたまらなく美しい、エキゾチックで神秘的な世界観。

今回はフルオーケストラによる演奏、そして妹尾河童さんが手がけた舞台美術はたいへん豪華で、総合芸術としてのバレエを五感のすべてから味わう幸運に恵まれました。


満員御礼の東京文化会館大ホールは、真冬にもかかわらずたぎるような熱気に包まれていて、究極の身体表現の先にある『今、この瞬間の奇跡』を見逃すまいという、観客の凄まじいまでの集中力に圧倒されるほどでした。


そして、観客の多くの方がバレエや舞踊に携わっておられるようで、立ち姿勢や歩き方、ふとした表情や目線の動かし方、お召し物から、表現活動に打ち込んできた人だけが放つ輝きと鋭さを感じました。


そんな方たちがぎゅっと集まる濃密な空間に、少しクラクラ…。


平穏な毎日も大切だけれど、時折そんな非日常に身を置けるよう、精進したいと思いました。



そして、ヨガ教室では1月24日(金)に「はじめてのアーユルヴェーダ」ワークショップを行いました。


私にとって初めてのアーユルヴェーダ講座でしたが、参加者のみなさまの温かな雰囲気に助けられて、とても楽しく進めることができました。


今回は、アーユルヴェーダ特有のエネルギー論とその表れ、食事法、スパイスの活用法についてお伝えしましたが、時間に対して内容が盛りだくさんになりすぎてしまい、消化不良の方もいらっしゃったかと思います。


アーユルヴェーダは4000年の歴史を持つ伝統医学であり、とても奥深い分野ですので、私のような若輩者が講座をやってよいものか、と長らく躊躇していました。

しかし、私自身がアーユルヴェーダとの出会いや学びによって、「人間はゆらぎ、そして変化し続けるものだ」ということを受け入れ、楽に日々を生きられるようになった経験から、必要とされる方にその智慧をお伝えできればと一念発起した次第です。


次回は6月開催を予定していますが、内容をよりシンプルに、分かりやすくお伝えできるよう工夫したいと思っています。


詳細は、また追ってお知らせいたします。



今後の予定は、『ヨガ哲学講座』3月スタートと4月スタートの2講座、お申込み受付中です。

じっくりと今の自分に向き合いたい方、物事の本質を深堀りした方にお勧めの講座です。


秋津公民館で開催の『週末オープンクラス』も、ご都合合いましたらぜひご参加ください。

次回は、冬に溜まったあれやこれやをデトックスできるよう、巡りを促すフローヨガを行います。



これから三寒四温を繰り返して、ゆっくりと暖かく湿った季節へと移り変わりますね。


卒業や引っ越し、お仕事での配置換えや転勤など、変化の多い時期でもあります。


頑張りすぎず、抱え込みすぎず。

ゆっくり、ゆっくり参りましょう。


タスクが山盛りで頭がパンクしそうな時、きっとそばにあなたの手助けをしたいと思ってくれている人がいるはずです。


そして、もし自分ではどうすることもできない問題を抱えているのであれば、それを解決するための知恵と経験を持ったプロフェッショナルがいます。


ぜひ、躊躇せずに頼りましょう。


人に相談するまでではないけど、なんだか気持ちが沈む、もやもやする。


そんな時は温かなお茶を一杯入れて、椅子に座って、スマートフォンをオフにして、10分ぼんやりする。

おススメのリフレッシュ法です。

簡単ですが、きっと効果があります。


嬉しいこともしんどいことも、みんなで分かち合っていきましょう。

世界のすべてはゆっくりと循環していて、私たちはその循環の一部なのです。


体調の良い時は、ぜひヨガにお越しください。

ヨガをすると呼吸が深まり、心も体も軽くなって、気持ちが晴れ晴れとしますよ。


お会いできる日を楽しみにしています。


aozora yoga kumamoto

江津湖ほど近くにある アットホームな自宅ヨガスタジオ