2024年10月のメッセージ


夏の暑さがおさまらないまま、10月を迎えようとしています。


江津湖周辺では、ちらほらと真っ赤な彼岸花が咲き始めました。


日中は30度を上回りますが、朝夕はひんやりとした空気に心癒されます。


週末の江津湖は、お散歩やジョギング、釣りを楽しまれる方でとても賑やか。



ここ数年、月と季節と体感がかなりずれているので、体調管理がさらに難しいですね。


この時期、急に気温が下がることがありますので、心の準備をしておきたいものです。


ヨガ教室を始めてもうすぐ8年目に入りますが、秋は当日キャンセルの多い時期でもあります。

急な冷え込みから風邪をひかないように、どうぞお気を付けください。



秋は『ヴァータ』という冷性、乾燥、動性のエネルギー優位の時期。


生活では予定を詰め込みすぎず、ゆったり過ごすこと、水分の多い温かい食事を摂ること、質の良い睡眠をとることで、体調を整えることができます。


心がソワソワしてしまうような場からは少し離れて、一人でゆっくり過ごす時間が大切です。


厳しい残暑で疲れてしまった体や心を、温泉や散歩、のんびりおうち時間で癒してあげてくださいね。



ヨガレッスンでは、スローペースな立ちポーズやフローなどで、夏にこもった熱を外へと排出しつつ、床に近いベースポジションのアーサナで、骨盤域や大腿周辺をじっくりとほぐす内容を行っていきます。


これからはヨガのベストシーズンですので、夏にヨガから離れてしまったな、という方もぜひスタジオにお運びくださいね。


お待ちしています。




9月はどのようにお過ごしでしたでしょうか。


残暑が厳しく、外でお仕事されている方や、体を使ってのお仕事の方は、涼しくなる日を心待ちにされていることと思います。


子供たちも新学期が始まりましたが、この暑さで体調を崩してしまうことも多いようです。


かくいう私も、夏休みの疲れを引きずり、家に引きこもりがちでした。


家でぼんやりとしながらも、様々なことを考えたり、紙に書いていたようにも思います。


これまで、見ないようにしよう、考えないようにしようと思っていた事柄について、そろそろ真摯に向き合わなければならない時期にきているような気がしていて、

時折、自分と自分で会議をしています。



前にもブロブで紹介したかもしれませんが、古代インドの考え方に『四住期』(アーシュラマ)というものがあります。


それは、人生を4つに分ける考え方で、人間は年齢によって役割や生き方が変化していく、というもの。


・学生期(がくしょうき)

師について学び、生きるための術を学ぶ時期

・家住期(かじゅうき)

社会や家庭のために働く時期

・林住期(りんじゅうき)

世俗的なことから距離を置き、人生の総まとめをする時期

・遊行期(ゆうぎょうき)

死に向かって静かに準備をする時期


と、あります。


寿命が延び、医療が発達した現代では、この4つの時期はあいまいになってはいますが、それでも社会における役割が変化していくことや、肉体が衰え、そして肉体から離れていくことを感じ始める時期がやってきます。


私も今年50歳を迎え、自分の現世における時間を『死・終焉』の方向から眺めるようになりました。


ヨガでは、人はそれぞれに『ダルマ』といわれる役目が与えられていると考えられています。


私にとって、現世の生を受けた意味、そして私の『ダルマ』は何なんだろう?

そして、家住期から林住期へと移行していく過渡期にあって、今は何をなすべきなのだろう?


その答えを知るためのヨガのテクニックとしては「自分の内なる感覚に静かに集中する(ダーラナ/ディヤーナ)」があります。


つまり、俗世的な考えや心配事から離れて、沈黙の時間を持つということです。


秋は静かで空気もとても澄んでいますので、意識的に、自分の内側にくつろぐ時間を持ちたいと思います。



9月26日(木)には、今年4回目のYOGA座学会を行いました。


今季は、5回通しで参加される方で満席となっているため、毎回同じメンバーで集まります。


今回は、ヨガの目的(サマディ/三昧)に到達するために8つのステップ『八支則』の1つめのステップである、『ヤマ(社会的な道徳観念)』から、

③盗まないこと(アスティア)、④エネルギーをコントロールすること(ブラフマチャリア)、そして⑤執着しないこと(アパリグラハ)について、

経典から引用を読み、自分たちの日常に置き換えて言語化し、そしてお互いの体験や思いををシェアする時間を持ちました。

今年3月に今期の座学会をスタートした頃、参加者のみなさんは、おそるおそる自分の内面に意識を向けていたように感じられましたが、4回目になると、自然にに内在化しているものを外在化することができるようになり、課題やシェアリングもとてもスムーズで和やかな雰囲気に変化しています。


毎回、座学会の後に宿題として簡単なレポートを提出していただいており、座学会で学んだことについて再度復習、自分の体験に置き換えて、腑に落ちるところまで自問自答していただくことを繰り返しています。


家に帰って、講座の内容を再考し言語化する練習を繰り返すことで、平原を何度も歩くうちに道ができていくように、思考にも道筋ができていきます。


最終回は11月です。


最後は、参加者の皆様に短くスピーチをしていただく予定です。


9ヶ月の集大成、とても楽しみにしています。



さて、今週末には秋の江津湖早朝ヨガがあります。


台風の動きを注視していますが、今のところ予報は曇りのち晴れ。


秋の江津湖の清々しさはまた格別ですので、青空の下、みなさまにお会いできますよう心待ちにしています。


10月は、『秋霖(しゅうりん)』といって一雨ごとに気温が下がり秋が深まっていくとされています。


そろそろ秋の涼やかさを実感できますように。

この季節ならではの味覚を感謝して頂き、秋の自然美に心を浄化させながら、

健やかな毎日をお過ごしください。

aozora yoga kumamoto

江津湖ほど近くにある アットホームな自宅ヨガスタジオ