2023年12月、今年も無事にクリスマスの時期を迎えることができました。
クリスマス、おめでとうございます。
豊かな恵みと祝福が、いつもみなさまと共にあることを心よりお祈りいたします。
このメッセージをもって、今年最後のブログ締めくくりとさせていただきます。
みなさまにとって2023年はどのような年でしたか?
いろいろなことがあったことでしょうし、そしてその大半は記憶の彼方へと忘れ去られてしまっているかもしれませんね。
すべて覚えていると、頭の中がいっぱいになって、容量オーバーに。
「忘れる能力」を持っていることは、実はとても幸運なことなのかもしれません。
私も、今年一年さまざまに日々思いをめぐらせながら、どうにかこうにか生活をしてきましたが、大半のことはよく覚えていません。
今は、ぼんやりとした印象だけがかすかに残っているだけです。
2023年も、スタジオで、そして江津湖で、たくさんの方とヨガを通して穏やかな時間を過ごさせていただき、とても幸せでした。
ヨガは人と人を温かく、やわらかな関係で結んでくれる、特別なものだと感じています。
そして、スタジオは開業7年目を迎えます。
aozora yoga はとても小さなスペースですが、ヨガのレッスンの時間はもはや自宅の一室ではなく、参加されているみなさんが作り上げる特別な空間に変わっていくのをとても感慨深く感じています。
7年経って、この空間も、心や身体と向き合うための透明な場所に変貌しつつあることは、とても感動的なこと。
物理的な空間であっても、ゆっくりと時間をかけて内包するものが変化していきます。
きっと神社仏閣や聖地と呼ばれる場所も、そこを守り訪れる人々によって、少しずつ神聖な何かを宿していくのでしょう。
私は日々、通って下さる生徒さん、またつながってくださっている大切な方々から、多くの、有形無形のものを受け取っています。
それは、目に見える、手で触れられるものであったり、見えない、手で触れることができないものであったりします。
そのすべてに共通しているのは、その方が、私と会っていない時間に、私のことを思い出して下さっている、ということです。
誰かに気にかけて頂けることは、どんな時でも心の底からの慰めになります。
先日、息子にO.ヘンリーの『賢者のおくりもの』というとても有名なクリスマスのお話を読んで聞かせました。
貧しい夫婦が、互いのことを深く思いやり、自分の一番大切なものを手放してクリスマスの贈り物をする。
妻は長い髪を売って夫の金時計につける鎖を、夫は金時計を売って妻の髪を結う櫛を。
この物語は時代を超えて、一番の贈り物は相手を心から思う真心である、ということを、繰り返し私たちに諭してくれています。
クリスマス。
街には、煌びやかなプレゼントやケーキがあふれています。
私も、家族との時間や教会でのクリスマス・コンサートを楽しみにしています。
そして、そのプレゼントやケーキと共に贈られる、大切な誰かを思いやる気持ちこそが、私たちの人生の豊かさなのだと思える、そんなこの季節を味わい深く感じています。
私は、ヨガという考え方や技法についてお伝えする仕事ををしていますが、私がみなさんに与えることのできる何万倍ものギフトをいつも受け取っています。
ヨガの先人たちからは、人生を生き抜くための叡智を頂いています。
今年は、学びこそが、私たちを強く、人生を豊かにする糧であることを確信した一年でした。
どうか、みなさまが幸せでありますように。
そして、苦難の時も、内なる知性によって力強く乗り越えることができますように。
どうぞ、よいクリスマス、そしてよいお年をお迎えください。
出会い、つながって下さっているすべての方々に心からの感謝をこめて。
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