早いもので、2023年も最後の月となりました。
比較的温かい11月でしたが、ここ数日は熊本でも真冬並みの冷え込みとなっています。
気温が下がると、クリスマスのイルミネーションがぐっと胸に迫ってきます。
それぞれの場所で、お元気でお過ごしでしょうか。
今年は秋が長かったように感じます。
紅葉の見ごろも1か月近く続き、タペストリーのような美しい色合いを心ゆくまで味わうことができました。
江津湖で越冬する渡り鳥たちは、今年もみんな戻ってきてくれています。
暖かい日に窓を開けてレッスンをしていると、楽しそうに鳴き交わす声が空にこだましているのが耳に届き、思わず微笑んでしまいます。
秋~冬は乾燥と冷えの季節といわれますが、感染症の流行もあり体調管理に気を配っている方も多いかと思います。
ヨガレッスンに定期的に通ってくださっている方々は、アレルギー症状が治まったり、関節痛が和らいだりと、何回も季節の巡りをご一緒させていただいていて、その変化に驚かされることがあります。
何事も積み重ねですね。
練習はうそをつかない、と実習されるみなさんの変化を見ていて実感しています。
これからますます気温が下がり、冷えが気になる季節となります。
年末年始は食べ慣れないごちそうを頂く機会も増えますよね。
体調を整えるには、季節の野菜やお肉などを煮込んだスープやなべ物など、温かくて水分の多い食事がおすすめです。
また、朝食前に白湯や温かいお茶などを飲むと、血行がよくなるといわれていますので、毎朝の習慣にしたいですね。
冬は日照時間が短いので、睡眠時間は夏より少し長めに。お布団に入る時間を30分~1時間ほど早めてみてはいかがでしょうか。
そして、天気の良い日は日光浴を兼ねて外でお散歩などを楽しみましょう。
私は、徒歩10分ほどの郵便局やコンビニまで歩いたり、少し遠くても自転車を活用するようにしています。
スタジオ・レッスンは、フローとベーシックのクラスは丁寧に太陽礼拝を味わう練習をしています。
太陽礼拝は全身の血流をよくしますので、頭がすっきりして活力が湧いてきます。
また、そわそわしがちな年末のマインドを落ち着かせる瞑想も引き続き行っていきます。
年末年始は長めにお休みをいただきます。
どうぞ、ご了承くださいませ。
ついこの間クリスマスツリーを片付けたような気がするのですが、また出すことになりました。
あれ???
年賀状も、先日書いた気が…。
どんどん記憶喪失がひどくなるような気がしています。
(ということを毎年書いている気がします。とほほ。)
この一年を振り返って、みなさんにとってどのようなことが記憶に残っていますか?
今年も、スタジオレッスン後のおしゃべりタイムで、たくさんのテーマでお互いの思いや体験をシェアしてきました。
どんなテーマでおしゃべりしているかといいますと、
・最近嬉しかったこと
・最近食べておいしかったもの
・最近の初めて体験
などの最近シリーズ
・文化祭の思い出
・お弁当の思い出
・アルバイトの思い出
などの思い出シリーズ
・うちの神家電
・最近はまっている便利グッズ
・リピートして使い続けているもの
などの生活シリーズ
などなど…。
生活情報雑誌の見出しになりそうなテーマが多いな、と思います。
定期的にシェアしている、みなさんの”推し活”のエピソードを聞くのも、毎回の楽しみです。
時に大爆笑、時に涙、時にうんうんと共感。便利なアイテムや素敵なお店の情報を交換したりと、ヨガスタジオでありながら、このおしゃべりタイムがひとつのコミュニケーション・プラットフォームになっていて、とても大切な時間だなと思っています。
そして、皆さんが普段何をどのように感じて生活されているのか、そしてこれまでどのように生きてこられたのか、を垣間見ることができて、そのことをヨガの練習に活かせるように、と思っています。
みなさんの率直な思いや体験を共有していただけることが、何より嬉しく、印象に残るエピソードがたくさんありました。
今年も、おしゃべり楽しかったな…。
さて、最近の私ですが、やっと自分の緯度経度を動かす許可を自分に出すことができるようになりました。
10数年前に結婚して、福岡経由で関東から熊本に移り住み、出産後もなかなか遠くへ足を運ぶことができずに、モヤモヤを抱える日々が10年以上続きましたが、
11月後半に、一人で高速バスに乗って、福岡のとあるヨガスタジオのティーチャートレーニングに参加することができました。
結婚前は、月の半分以上を移動や出張であわただしく過ごしていましたが、その頃とはまった違った感覚での、一人高速移動。
久しぶりにゆっくり一人で歩く天神地下街、慣れ親しんだお店もまだ元気に営業されていて、懐かしさで思わず涙ぐんでしまうほど。
耳の奥では、ずっと福岡ゆかりのミュージシャンの曲が流れていました。
ヨガティーチャートレーニングは、今回はポーズのアライメント(修正)についての学びでしたが、直接生徒さんに触れるハンド・アライメントは、ひとつ間違うと大きなケガや事故につながり、実際訴訟問題まで起きていますので、いつか専門の先生からしっかり学びたいと思っていたテーマでした。
もちろん、学びの内容もとても有意義だったのですが、九州各地から集まったヨガの先生やインストラクターのみなさんとの交流が、言葉に表せないほど胸アツでした。
年齢は20~50代、福岡、佐賀、大分、熊本、鹿児島から現役でヨガを教えている先生方が集まり、それぞれの思いや経験をシェアする機会ともなりました。
「控えめに言って、最高に幸せ…」
帰りのバスに乗り、天神のクリスマスイルミネーションを眺めながら、ああ、やっと私も一歩踏み出せた、とこれまた一つの大きな区切りを感じたのでした。
これまで、誰も私が単独で行動することを制限することはなかったのですが、
(お留守番の家族には大感謝です!)
子供の成長もあって、少しずつ、これまでの自分を取り戻して、新しい世界との出会いを手繰り寄せることができるのかもな、と思える印象的な遠征となりました。
そして、4年間暮らした福岡は、私にとってたくさんのインスピレーションをくれる、とても特別な場所であることを再確認。
来年は頻繁に足を運んで、エネルギーチャージしたいと思っています。
さて、2023年は、私にも新しいチャレンジがありました。
ヨガ哲学を学ぶ『YOGA座学会』を開催したことです。
先日、全4回の講座を無事終えることができて、今は何とも言えない充実感を味わっています。
日本におけるヨガが、健康や美容のためという考えが主流である中で、かなりマニアックなヨガ哲学の学びに興味を示してくれる方はいるのだろうか…と不安いっぱいで企画をしましたが、
毎回、たくさんのお申し込みを頂き、4回連続でご参加の方も数名いらっしゃいました。
一言では言えませんし、それぞれの考え方、受け止めの中に正解があると思います。
ただ、4000年とも5000年ともいわれるインド哲学の歴史やその考え方を学ぶことは、今私たちが立っている地点を確認するための、多角的な視点を与えてくれます。
ヨガ哲学の素晴らしいところは、この世界を大きく俯瞰する「鳥の視点」と、自分自身の奥深くを見つめる「虫の視点」を同等にみなし、そのどちらも与えてくれるということです。
どうしてこの世に生まれてきたのか、その意味を知りたい。
そして、この与えられた人生をとうしたら幸せに生きられるのか、その方法を知りたい。
人間は有史以来この問いに向き合い続けてきました。
インド哲学、ヨガ哲学にその答えがあるかどうかは別として、その問いに対して数千年の時をかけて取り組み、考え抜き、実験を繰り返してきたこと、そして今なお考察し続けているインドという土地の持つパワーとエネルギーと智慧はすごいな!と、学びを通して改めて感動しています。
準備は大変でしたが、とても楽しかった。
点が線になり、線が面になるこのトキメキは、古典をじっくり読んでメッセージを受け止め、それをさらに自分の言葉に置き換える、という一連の作業が与えてくれる、最高のギフトだと思います。
来年も5回シリーズでYOGA座学会を開催したいと計画中です。
今年の講座では、お伝えしたい情報量が多すぎて、いつも時間が足りなかったことを猛省し、来年はワークやシェアリングの時間をしっかりとって、参加者同士の気づきの機会を十分に設けたいと思います。
詳細につきましては、年明けにホームページやインスタグラムにてお知らせしますので、ご興味のある方は、ぜひぜひご参加ください。
ここ数年続いた行動制限もなくなり、あらゆる判断が個人に委ねられるフェーズに入ってきました。
大きな変化があった方、そうでもなかった方、それぞれかと思います。
ただ、日々の生活をつつがなく続けていくだけでも相当のエネルギーを必要としています。
どうぞ、今年一年を生ききった自分をいっぱい褒めて、そして、労ってあげてくださいね。
世の中があわただしくなる季節ではありますが、どうぞゆっくりほっこりする時間を大切に、温かくして、お元気でお過ごしください。
来る年も、みなさんやご家族の健康が守られ、たくさんの幸せが訪れますように。
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