2022年2月のメッセージ


まだまだ寒い日々が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?


2月4日は立春、自然界はすでに春モードに入っているようです。

江津湖の周りでも、梅の花がちらほらと咲き始め、水仙は寒さの中で美しい花をたくさん咲かせてくれて、本当に心癒されます!


さて、嬉しい江津湖ニュース。

うちから徒歩5分の熊本市立動植物園のマサイキリン”秋平”くんに、宮崎からお嫁さんがやってきてくれました。
名前は”こなつ”ちゃん。秋平より一回り小柄で、とても愛らしいです。


動植物園の外からも2頭の姿を見ることができることができますよ。



2月に入りますが、立春を過ぎても3月の春分まではまだまだ日照時間が短く、気圧も不安定、寒さはもっとも厳しくなる時期です。


ヨガクラスに通ってくださるみなさんも、肩こりや腰痛、むくみ、頭痛、睡眠不足などを訴える方が多いと感じています。


クリスマス~年末年始は、普段食べないものをたくさん食べたり、お酒をいつも以上に召し上がった方もいるかもしれません。
特におせち料理はとても濃い味付けになっていますので、食べすぎると塩分や糖分を取りすぎて、むくみやだるさ、便秘などを引き起こします。


ヨーロッパでは1月を”Dry January”といって、極力飲酒を控えましょう、というキャンペーンがあるそうです。
それほど、年末年始の飲食は自覚している以上に消化器系や腎臓、肝臓などを疲れさせてしまうのですね。


2月は、夕食を軽めにしたり、塩分を控えめにした、消化のよい汁物や鍋物を取り入れたりして、これからの季節、心身のゆらぎやアレルギー症状が出やすい春に向けて、内側から体調を整えていきたいですね。


私は、レストランなどで出てくる氷水も、冬場はできるだけ飲まないようにしています。



最近の私ですが、去年の秋~冬の絶不調から比べるととても元気に過ごしています。


世の中は、コロナの第6波で大変なことになっていますが、aozora yoga kumamotoも予約が全キャンセルでレッスンがお休みになることもありますが、私としてはゆったりとした時間を過ごさせていただいています。


年末~年始は3週間お休みをいただきましたが、これは休みすぎたな…と思いました。


これだけ休んでしまうと、心身をレッスンモードに戻すのが大変でした。


体重は変わらないのですが、全体的に重心が下がったような、大腸をを圧迫されるような重だるさを感じて、最近は毎朝5分ほど、壁を使った三点倒立をして、下がった内臓を定位置に戻そうとしています。


倒立(逆立ち)は血流もよくなり、気分もすっきりするので、毎朝欠かさずやっています。


※高血圧や緑内障は禁忌ですので、初めて倒立をする方は、指導者の下で行ってください



さて、先日ふらりと立ち寄った書店で、『The Little Book Of Hygge』という本を買いました。


私のヨガの師であるサントーシマ香先生が、ずいぶん前に英語の原書を紹介されていて気になっていたのですが、日本語訳の本が出ていました。
装丁も、北欧らしくて、とてもかわいい!




”Hygge”(ヒュッゲ)とはデンマーク語で、日本語には訳しにくいのですが、あえていえば「ほっとする空間や感触、人とのつながり」なのでしょうか。


この本は、デンマークの「ハピネス・リサーチ研究所」の研究員によって書かれたもので、ライフスタイル本というよりは、社会学的、心理学的な側面にまで踏み込んだ読み応えのある本でした。


そして、日本に住む私たちでもすぐにでも取り入れられるヒントがたくさんあり、また『幸せ』ってなんだろう?と考えさせらる一冊でもあります。


デンマークにおける”Hygge”にはいくつかの約束があるようです。


人工的なものより、ナチュラルなものを
デジタルではなくて、アナログなものを
新しいものより、古いものを
冷たいものより、温かいものを

華美なものより、シンプルなものを
お金をかけずにできることを
見栄を張らずに、ありのままであることを
お気に入りの場所で、安らぎを感じる人たちと


例えば、「ひとりでオンラインゲームをするより、友達や家族とおやつを食べながらボードゲームする方がヒュッゲだよね」、という感じでしょうか。


秋~冬にかけて極端に日照時間の短いデンマークの人たちにとって、”Hygge”とは家の中での時間をいかに居心地よく幸せに過ごすか、という知恵と工夫なのだそうです。


コロナ渦にあって、おうち時間の長い今の私たちににとっても、素敵なヒントになりそうですね。


私は、台所に椅子を持って行って、温かいお茶を飲みながら集中して本を読む、というのがHyggeだな、と感じるこの頃。

それから、温泉も最高にヒュッゲです!



この本の終わりに、『幸せ』の定義として、”それは人と人との良好なつながりである”、とありました。

家族や身近な人たちとのあたたかな繋がりは、私たちに安心感と未来への希望を与えてくれます。



先日目にした、マザー・テレサさんの言葉に、「孤独と他者に必要とされていないという思いは、もっとも悲惨な貧困である」、とありました。


大変な時期は続きますが、人と人とのつながりを大切にしていきたい、と切に思います。

SNSでも、ご近所さんとの立ち話でもいいので、心許せる人とのコミュニケーションを大切に。


私はいつものように、ヨガスペースの空気を入れ替えて、お掃除して、お香を焚いて、その空間を心休まるスペースとして整えておくことが、すべてのベースとなるお勤めかな、と思っています。


ささいなことですが、”日々の小さな行いの積み重ねが大いなるものと繋がる道となる”、とヨガの教典には書いてあります。


ヨガして、おしゃべりして、お茶飲んで…。

お越しくださる方と私にとって、”Hugge”な時間となりますように。


今月も、いつもの場所でお待ちしております。


aozora yoga kumamoto

江津湖ほど近くにある アットホームな自宅ヨガスタジオ