11月、霜月となりました。
霜が下り始めることから「霜月」。
北の大地や富士山では初雪の便りが聞こえるこの頃、残暑の厳しかった九州でも急に季節が進んだように感じます。
お昼過ぎに窓を開けてこのブログを書いていますが、庭の木々がさわさわと風に揺れて、斜めに入る太陽の光がまばゆくカーテンに映り、まるで映画のワンシーンのようです。
江津湖では、一番乗りの渡り鳥たちが鳴き交わす声がこだまし、開き始めたススキの穂が陽の光を浴びて輝いています。
この辺りの木々が色づくにはもうしばらくかかりそうですが、江津湖の紅葉はなんとも味わい深いので、まだまだ秋の楽しみは続きます。
11月7日は立冬、間もなく冬のシーズンを迎えます。
アーユルヴェーダの考え方では、引き続き『ヴァータ』という、ソワソワ、カサカサするエネルギーが優位となりますので、心、体、マインドをやさしく潤して、本格的な冬に向けて準備をしていきたいですね。
私は秋の始まりから、毎朝のルーティンとして「鼻うがい/ジャラネイティ―」に加えて、手製のセサミオイルで鼻腔を潤す「オイル点鼻/ナスヤ」を行います。
オイルと聞くとべたつくイメージですが、不思議なことにセサミオイルの点鼻をすると鼻の内側がサラサラになり、この時期特有の乾燥からくる不快感をやわらげることができます。
外界からのウィルスなどは鼻や口から侵入しますので、鼻腔、口腔を潤しておくことも大切です。
引き続き、こまめな水分補給にも気を配りたいですね。
まだ先ですが、来年1月か2月に、冬に体を温めるスパイスティー(トリカトゥ)を作るアーユルヴェーダワークショップをやりたいな、と思っています。
詳細決まりましたら、ホームページやInstagramに掲載いたします。
スタジオヨガですが、10月は月礼拝の練習を少しずつ行いました。
月礼拝は初めての取り組みでしたが、みなさんに好評を頂きましたので、11月も引き続きベーシッククラスで練習していきたいと思います。
月礼拝は股関節を大きく使いますので、骨盤を整え、お腹を温めてくれる女性に嬉しいフローです。
また、この時期に高まるヴァータエネルギーを下方へと落ち着かせてくれる効果もありますので、年末に向けて月礼拝で心身を整えて行きたいと思います。
リラックスクラスの内容は、参加メンバーの状態に合わせて調整しています。初心者や妊娠中の方がいらっしゃる場合は床に近いポジションでのんびりヨガ、ベテランの方が多い時は月礼拝も挑戦してみましょう。
年末年始は子供の冬休みもあり長めにお休みを頂きます。
どうぞ、ご了承くださいませ。
そして、aozora yoga kumamotoはこの11月で9年目に入りました。
これもひとえにレッスンに通って下さるみなさま、関わって下さるみなさま、そして支えて下さるみなさまのお陰です。
こころより、感謝申し上げます。
これからも変わらず、自分のペースでヨガを伝える仕事を続けていきたいと思っています。
長く、暑かった今年の夏。
みなさんは、夏にどのようなことがありましたか?
きっと、さまざまな思いや風景に彩られた日々だったかと思います。
これから冷えと乾燥一気に進み、感染症の季節到来ということで、ご自身やお子さんたちの体調管理に恐々とされている方も多いのではないでしょうか。
かく云う私の家族も、10月は秋の大デトックス祭りで、常に家族の誰かが体調を崩している状態が続き、私は看病と病院通いで一ヶ月が終わってしまいました。
発熱はつらいですが、体の大掃除であると聞いたことがあります。
一年に1度はしっかり熱を出して、白血球やリンパ球をぐんとパワーアップさせることも大切なのでしょう。
そんなこんなで、10月は思い通りに日常を運ぶことができませんでしたが、それでも、必然から久々に息子とゆっくり過ごすことができ、週末には一緒にあちこちに出かけたりと、それはそれで嬉しく有意義な時間となりました。
そして、思わぬ過去との遭遇の機会もありました。
私は息子を妊娠するまで、熊本YMCA語学部に職員として5年間勤務していました。
つわりがひどすぎて退職、その後つながりは途切れていたのですが、この10月に息子が阿蘇YMCAで行われるキャンプに参加するということで、送りがてら10年ぶりに阿蘇YMCAを訪れました。
阿蘇YMCAは、広い森の中にメインロッジと宿泊用の小さなロッジが点在しており、あらゆる野外活動に適した作りになっています。
私も在職中は、年に一度のイングリッシュキャンプで企画から当日の運営まで走り回った思い出深い場所。
当時、こども英語担当の日本人常勤職員は私一人で、他のメンバーは外国出身。
教えからマネージメントまで担う仕事はとても大変だったのですが、10年の時を経て、何も変わらない阿蘇キャンプ場に着いたとたん、あの頃一緒に働いていたYMCAスタッフや講師のみなさんのお顔や、幼い教え子たちの顔が一気に脳裏に浮かび、懐かさや切なさや、言葉にならない感情があふれ出してしまいました。
一緒に働いていた外国人スタッフや外国人講師の皆さんは、ヨーロッパ、中央アジア、東南アジア、東アジア、北米、南米と世界各国から来られていて、すでに母国へ帰ってしまった先生方も多く、また会いたいな、となんだかしんみり。
そして、時を経て、自分の息子が意気揚々と阿蘇YMCAを闊歩している姿に、なんだかちょっと呆然としてしまうというか、阿蘇YMCAと息子がどうしても結びつかず、なにがどうしてこうなった?という記憶の迷子になってしまいました。
きっと、これから記憶の齟齬というか、「あれ?なぜ?」という感覚が増えるのでしょうね。
落ち葉がどんどん積み重なって土壌ができていくように、思い出が積み重なって人生がコンポスト状態になっていくような、底の方の落ち葉はすでに土化していて、久々に掘り返すと思わぬことになっているような。
人や空間との関わりの中で、時代や記憶を行ったり来たりしながら生きていくのだな、と柿が重たく実った阿蘇YMCAの果樹園を眺めながらぼんやりと思ったのでした。
さて、10月上旬に江津湖早朝ヨガを行いました。
蒸し暑さの残る朝で、時折ぱらぱらと小雨も降り、江津湖も薄い霧に覆われていましたが、それはそれで幻想的な雰囲気に包まれた静かな時間でした。
今回もたくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。ご家族での参加やご夫婦で参加される方も多く、犬を連れての参加者もいらっしゃり、嬉しい時間でした。
次回は来年の5月を予定していますので、またみなさんと朝ヨガ時間をご一緒できることを心待ちにしています。
そして、今年11月でいったん一区切りとなるヨガ哲学講座ですが、なくなってしまうのは淋しいというお声も頂きまして、来年は内容をカジュアルにして、どなたでも気楽に参加いただけるような、おしゃべり&おやつ会として継続していく予定です。
ヨガ哲学講座でお出ししている、江津湖界隈のお菓子店の和・洋菓子が大変好評ですので、裏テーマとして一緒におやつを食べる会にしたいと思っています。
こちらも、詳細決まりましたらまたお知らせいたします。
今後のイベントレッスンですが、12月7日(日)に今年最後の『週末オープンクラス』を行います。
秋津公民館が来年3月まで改修工事に入りますので、会場が幸田公民館(ゆめタウンはませんから港方向に車で10分)になります。
次回は、「呼吸でしめくくる年末」ということで、アーサナで体を整えた後に、ゆっくりと呼吸を味わい、マインドを鎮める内容にしたいと思います。
この一年を振り返りながら、全てを受け入れ全てを手放して、真っ新な自分に戻って、新しい年を迎え入れましょう。
ヨガ初心者の方、お久しぶりの方、男性、シニア世代の方、どなたでもご参加いただけますので、お時間合う方はぜひお越しください。
光陰矢の如し、月日に関守なし、年の終わりはいつもの倍の速度で時間が過ぎ去っていくようです。
毎日の生活、日々のお仕事でお忙しいかと思いますが、ぜひこの秋のすがすがしい空気をゆっくり味わう時間も大切にされてくださいね。
私も、意識して外で過ごす時間を持ちたいと思います。
山登りしたいな。
草原で乗馬も楽しいだろうな。
野外音楽フェスに行きたいな。
これからは温泉が最高だな。
窓を開けて、外の空気を感じながらのヨガもこの季節だけのギフトです。
ぜひ、スタジオレッスンにお運びください。
寒暖差の激しい季節、どうぞお体大切にされてくださいね。
まばゆい太陽、どこまでも澄み切った青空の下で、みなさんの笑顔がいっぱい輝きますように。
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