2025年10月のメッセージ


秋麗(あきうらら)、10月となりました。


まだまだ日中の暑さは残りますが、朝夕にはひんやりとした空気が季節の変わり目を教えてくれます。


江津湖周辺も、碧空がどこまでも遠く透き通っていて、夜明け前に散歩をすれば星が空いっぱいに瞬いています。


秋は、抱えても溢れるほどのギフトを私たちに手渡してくれますよね。


たくさんの豊かな季節の実り、美しく色づく風景、こみ上げてくる繊細な感情。


みなさまは、どのような心持ちで10月を迎えていらっしゃいますか?


暑かった夏を乗り越えた自分を、どうぞいっぱい褒めてあげてくださいね。



アーユルヴェーダでは、秋は「ヴァータ」という、冷たくて、乾燥していて、ソワソワと動き回るようなエネルギーが優位になるといわれています。


アーユルヴェーダでは反対の質のものをあてがうことで、優位になるエネルギーがあふれてしまうのを防ぐという考え方があります。


秋は、温かく消化の良い食事、温泉やお風呂、肌触りの良い寝具、オイルマッサージ、散歩、やさしい音楽、そして心がほっこりするような人とのおしゃべりなどで、心や体を落ち着かせていくことが大切です。


忙しくしすぎないこと、そして旅行や行楽の後には休息をとってくださいね。



10月のヨガはヴァータケアとして、よりマットに近いポジションで行うポーズやフローを行います。


火曜日と水曜日のベーシッククラスでは”月礼拝(チャンドラ・ナマスカーラ)”を少しずつ練習します。

10月は十五夜もありますので、月の美しさにあやかって、心を鎮めるようなひとときになればと思います。


どうぞ、ご参加ください。




みなさまは、どのように9月をお過ごしでしたか?


夏休みが終わり、ソファに倒れ込んでしまいたい気持ちをなんとか引き上げて、9月を走り抜けました!という方も多かったのではないでしょうか。


残暑の厳しさが追い打ちをかけるように体力を奪っていくので、このところ朝夕に涼しくなって、がくっと気が抜けてしまった方もいらっしゃるかもしれません。



私は、9月中旬にヨガ哲学講座がありましたので、夏休み中にすっかり腑抜けてしまった頭を叩き起こして準備に取り掛かり、頭の中が常にヨガ哲学の理論がうずまいている9月前半を過ごしていました。


そして、資料を作りながら、つくづく私はまだまだだな…と思いました。


ヨガ思想の歴史は長く深く複雑で、とてもこの生涯ではその一片たりとも理解することは難しいと思いますが、ヨガ八支則ひとつをとってみても、歴史、哲学、宗教、形而上学、倫理学、神学、自然科学、解剖学、とあらゆる領域にまたがっているため、付け焼刃的に本を読んだり、インターネットで調べるだけでは全体を把握することすらままなりません。


試しにChat GPTにもいろいろと尋ねてみましたが、データの照合程度にとどまるため、やはり学問に近道というものはないようです。


どなたか専門家について(大学院などで)学び直したいと思いますが、九州では唯一、九州大学大学院にインド哲学史研究室があるのですが、入学にはサンスクリット語マストということで、エベレスト登頂を目指すレベルの困難さです。


微力ながら3年間続けてきたヨガ哲学講座は、次回が最終回。

みなさんにスピーチをしていただくことになっていて、とても楽しみにしています。



そして9月は残暑厳しい中、2回キャンプに行きました。


1回目は3家族で高千穂へ、2回目は家族だけで近場のキャンプ場で自然を満喫してきました。


時折考えるのですが、なぜ人は、蚊に食われに、寝不足になりに、洗濯物を増やしにキャンプに行くのだろう?

キャンプから帰ってきた後の片付けと洗濯の辛さははまさに修行の域です。


とある方に、「里山で育った私には、わざわざキャンプに行く意味が分からない」と言われたことがありますが、その通りだと思います。


これは持論ですが、人間には許容できる自然なものと人工的なものの割合が決まっていて、その均衡をはかるために、人工的なものに偏り過ぎると、自然の中に没入したくなるのではないか、と。


キャンプに限らず、山登りやツーリング、サーフィンやスキー、ガーデニングや釣りも、この自然への没入に含まれるのでしょう。


自分の中の動的平衡を図るために、洗濯物を増やすために、この秋、あと1~2回はキャンプに行きたいと思います。


そして、GW明けから長らくお休みしていたバレエの練習もようやく再開できそうです。

また振り出しに戻ってしまいましたが、鏡に激突しないように、回ったり、跳んだりを楽しみたいと思います。



『神無月』といわれる10月。

新しくスタートしたNHKの朝ドラ「ばけばけ」の舞台は島根県松江ですので、近くの出雲地方では『神在月』で賑やかなことでしょう。


主人公の伴侶である小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は熊本にも所縁がある方で、彼の著書は何冊か読んでいますので、これからのドラマの展開が楽しみでなりません。


日本各地の風土を汲み取り、渾身の思いで作られる朝ドラは、どの作品も大好き。


毎朝、一日の活力をたくさん頂いています。



秋の深まりとともに、冬至に向けてどんどん日が短くなりますので、少ししんみりした気持ちになってしまうこともあるかもしれません。


軽く体を動かしたり、歌ったり笑ったりすることで気持ちが晴れることも。

「今・ここ」に意識が向くお散歩もおすすめです。


そして、秋はヨガにもベストシーズンですので、ぜひ、スタジオレッスンや、10月5日の江津湖早朝ヨガ、19日の秋津公民館オープンクラスにご参加くださいね。


美しい秋の江津湖に出会いに来てください。

みなさまにお会いできることを心待ちにしています。


aozora yoga kumamoto

江津湖ほど近くにある アットホームな自宅ヨガスタジオ