2025年9月のメッセージ


長月、9月となりました。

まだまだ残暑の厳しい日々、お元気でお過ごしでしょうか?


「長月」とは「夜長月」が略された和語だそうですが、9月23日の秋分の日を境に夜が長くなる陰陽エネルギーの変わり目です。


立秋を過ぎ、暦の上では秋ですが、気温が高い状態は今後も続きそうですので、無理をせずに体を労わりながら、冷えと乾燥の季節に備えていきましょう。


9月のヨガレッスンは、「エネルギーを下方に落ち着ける、マインドを潤す」をキーワードに、床に近いスタンスでのポーズを呼吸と共に深めていきます。

穏やかな瞑想、調気法も合わせて行います。


ヨガを行うことで、今の自分の状態を客観的に感じることができます。

夏に溜まった疲れを癒しに、どうぞスタジオやイベントレッスンにお運びください。

お待ちしています。




8月はいかがお過ごしでしたでしょうか。


暑さを避けてできるだけ家の中で過ごされていた方、旅行や行楽地へお出かけだった方、様々かと思います。


長い長い夏休みも終わり、熊本市では今日から給食もスタート。

お子さんのお世話に右往左往されていたみなさま、本当にお疲れさまでした。

体の深いところから、はぁ~っと安堵のため息をついている方も多いのでは、とお察しします。



私は久しぶりに、「8月が終わるのが淋しいな」という感覚が湧いてきていることに驚いています。


子どもが生まれてからは、今がどの季節で、何月なのか、意識を巡らす余裕はなく、

「どうぞお構いなく!いっぱいいっぱいですので!」という切迫した状態が続いていましたが、

ようやく子育ても落ち着き始め、辺りを見渡す余裕が生まれてきました。


今年の夏はレッスンを減らして、予定を詰め込み過ぎないことを意識したこともあり、

映画を観たり、本を読んだり、友人とゆっくりお茶を飲んだり、といった生活の余白のようなものを楽しむことができました。


映画は、劇場で2本、録画したものを4本観ました。

短期間にこれだけの本数を観たのは、学生の頃以来でしょうか。

ただ、大学生の時と異なるのは、体力・気力共に減少傾向にあり、1本観るたびにどっと疲弊してしまうこと。

朝から名画座に行って、2~3本立て続けに観ていた頃の体力が信じられません。


とても印象深かった作品をひとつ。

BSで録画した「CODA」という2021年アメリカの映画がとても素晴らしく、3回見返して、サントラをサブスクで延々と聞いています。

低予算のインディー映画でありながら、静かな感動が世界中に広がり、数々の映画賞を受賞。

「映画を観てもサントラ聴いても泣けてくるけど、これは何の涙なのだろう?」という言語化できない感情のゆらめきが、胸いっぱいに広がります。


本は、2007年本屋大賞を受賞した佐藤多佳子著「一瞬の風になれ」を夢中になって読んでいます。

上・中・下の長編ですが、ぐんぐん物語に引き込まれ、老眼であることを忘れさせてくれます。

本を読んで涙を流したもの、もしかしたら10代ぶり?

高校陸上部を描いた青春物語ですが、高校生男子の頭の中ってこうなってるの⁉と、新鮮な発見と驚きの連続。

(これを女性が書いていることがさらに驚き)

どなたにもおすすめですが、特に男の子をお持ちのママたち、ぜひご一読ください。

息子の頭の中を覗き込むような、ドキドキな読書体験です。


ということで、映画や本といった架空の世界に心うばわれ、物語の中をたゆたう心地よさに、かつて自分の中にも、海綿が水を吸い込むような瑞々しい感受性があったことを思い出しました。


ちなみに、「国宝」も劇場で観ましたが、これについての感想を書き始めると日が暮れてしまいそうなので、またの機会に。

一言、この映画は、体調を整えて、ぜひ劇場(映画館)で観ることをお勧めします!



さて、これからの予定ですが、

10月5日(日)に「江津湖早朝ヨガ」、そして10月19日(日)に秋津公民館にて「週末オープンクラス」を行います。

平日は難しいけど、週末であれば参加できそう!という方、ぜひお運びくださいね。

10月の江津湖は、秋の気配を感じて、とても心地がよいですよ。


9月、11月には哲学講座もありますので、集中して準備したいと思います。



9月に入り、秋に向けて行事やイベントも増えてきます。

ほどよく食事や睡眠時間に気を配りつつ、時にぼんやりする時間を大切にお過ごしくださいね。


メディアを開けば、あなたにはこれが必要、これが足りない、と課金を目的とした情報が押し寄せてきますが、

『今の私』にとって何が必要で何を手放すべきなのか、判断できるのは自分だけです。

自分にとって適切な選択ができるよう、今この瞬間の感覚につながる習慣がもてるといいですね。


私が実践しているのは、朝起きて洗面を済ませて白湯を飲み、静かな場所に座って、5分ほど目を閉じて呼吸に集中する。

それだけ!

SNSや動画を見ていたら、1時間くらいあっという間に経ちますよね。

自分に集中する5分を確保する努力が、少しずつ自分の在り方を変えてくれているのを実感しています。


涼しくなり、エネルギーが落ち着くこれからの季節、ぜひ自分に合ったマインドフルな時間を作ってみてください。


「ひとりもいいけど、みんなで集まって練習したいな」という方、スタジオで、江津湖で、公民館でお待ちしています。

古典的なヨガでは、「サットサンガ(聖なる集まり)」といって、数人で集まって聖典を読んだりやヨガ哲学の話をしたり、お互いの近況をシェアする時間を大切にします。

顔を合わせて、体温を感じながら、お互いのよいものを交換し合いましょう。


なかなかお会いできない方々のことも、折に触れて思い出しています。

お元気でいてくださいね。


aozora yoga kumamoto

江津湖ほど近くにある アットホームな自宅ヨガスタジオ