2024年2月のメッセージ


2024年2月を迎えました。

みなさま、お元気でお過ごしでしょうか?


冬の江津湖周辺は、梅や水仙が咲き始め、早くも春の気配を感じています。


とはいえ、まだ2月。

冷たく引き締まった空気が頬に心地よく、遠い青空がどこまでも澄んでいて、優しい冬の太陽の光が湖面をキラキラと照らしています。


どの季節も美しいですが、冬の江津湖はまた格別です。



江津湖周辺を散歩をしていると時々思うのですが、モネやセザンヌといったフランス印象派といわれる19世紀の画家が、この風景を見たらどのように描くのかな…。


20歳の夏に、一人でフランスを1か月旅して、印象派画家ゆかりの地をめぐったことがありましたが、セザンヌが好んで描いたサント・ヴィクトワール山を歩いて見に行ったことは今でも鮮明に覚えています。


南仏エクス・アン・プロヴァンスの中心部から歩いて1時間ほどだったかと記憶しています。


360度見渡せる乾燥した草原に、歩くたびに埃の舞い立つ砂利道が遠く伸びていて、その向こうにサント・ヴィクトワール山は雄大に、そして静かにありました。


「セザンヌと私は、時を越えて同じ山を見ているんだな」と、不思議な心持ちで立ちすくんでいる20歳の私は、まだあの場所にいるのかもしれません。



前置きが長くなりましたが、これからは春へと季節が移り変わる季節。


アーユルヴェーダでは、『カファ』という、重たく、冷たく、粘性のエネルギーが優位になる季節といわれています。


眠くて仕方がなかったり、やる気が出なかったり、粘膜を刺激されるような症状を感じ始めている方もいらっしゃるかもしれません。


食事、睡眠、運動に気を配ることも大切ですが、何よりも無理しないこと。


1月、2月は比較的世の中もゆっくりしていますので、どうぞ休める時はゆっくり休んでください。


ヨガレッスンでは、春への対策として、うっすら汗をかくぐらいに強度を上げていきたいと思っています。


冬にため込んだものを体の外に出して、軽やかに春を迎えたいですね。


生活に適度なメリハリをつけつつも、いっぱい笑って、おおらかに過ごしていきましょう。




ブログで何を書こうかな、

と裏紙にいろいろとメモをしていたのですが、そのメモを眺めながら、なぜ私はこれを書き留めたのだろう?と、目をぱちくりしながら2月1日を迎えています。


昨年、12月半ばにインフルエンザで寝込んでから一気に年末年始に突入し、頭の中のTo Doリストをひたすら消していく日々が続きました。


年が明けて、自宅でのレッスンで久しぶりにみなさんのお顔を見た途端、ふっと力が抜けしまいました。


また、大好きなヨガの時間・空間に戻ってこれた、と安心したのだと思います。


みなさんの1月はいかがでしたか?


平穏無事にお過ごしの方もいらっしゃったかと思いますし、感染症で寝込んでしまった方や、家族ごとで大忙しだった!という方もいらっしゃることでしょう。


なかなかお仕事に気持ちが乗らなかったり、動かないといけないと思っていてもソファから立ち上がれなかったり、ありますよね。


まだ、今年が始まって1か月ですので、ゆっくりいきましょう。


ゆっくり、ゆっくり。



1月の初めに、球根を植えこんだ鉢植えを贈り物として頂きました。

このようなプレゼントを頂いたのは、初めてです。


台所に置いておくと、勢いよく茎が伸びてきて、グングンと音が聞こえそうなほどのスピードで成長し、もうすぐ花が咲きそうなのです。

わぁ!これは、赤いチューリップだ!


成長を見守っているだけで、毎日が幸せで満たされます。


頂いた瞬間も嬉しかったけれど、ワクワクがずっと続く、そして開花のサプライズ!


なんて素敵なプレゼントなんでしょう。



さて、2024年もぼちぼち講座やオープンクラスを開催していきたいと思っています。


先日、1月21日(日)の『週末オープンクラス』は初回だったのですが、お久しぶりの方や初めましての方と一緒に、穏やかなヨガ時間をご一緒することができました。

久しぶりに自宅以外でのレッスンで、ワクワクしました。


平日レッスンに足を運ぶことが難しい方々もいらっしゃいますので、不定期にはなりますが、直接お会いして、お互いの顔を見て、エネルギーの交換ができる機会を作っていきたいと思います。


次回は、3月17日(日)10:00-11:20秋津公民館の和茶室です。


少人数で行いますので、ご希望の方はお早めにご連絡ください。



そして、『YOGA座学会』は3月より新シリーズをスタートします。


昨年は、時間に対して情報がてんこ盛りになってしまいましたので、反省をふまえて、今年は毎回のテーマを設けて、じっくり考えたり、書いたり、みんなで話し合ったりする時間をとれる構成にしたいと思っています。


毎回、ハタ・ヨガの実践練習も短く行います。


ヨガには八支則という、ひとつずつ段階を踏んでのぼっていくステップのようなものがあるのですが、『ヨガ・スートラ』という4世紀頃に編纂された経典に詳しく書かれています。


今年は、その八支則の1つめの階段にあたる「ヤマ(慎むべきこと)」についてじっくり考えを深めていきます。


「ヤマ」は、ヨガの一丁目一番地といえますが、実は私もこれまで深く考えを巡らせたことがありませんでした。


参加者のみなさまと共に学べることを、とても楽しみにしています。



人生は計画してもその通りにならないことが多いですし、

世の中は、自分の思うようにデザインされていないな、と感じることも多々あります。


でも、順応する能力だったり、忘れる能力など、私たち人間は生き抜くスキルが備わっていると思いますので、自分という存在を個体というより、液体のようにとらえて、ゆるやかに生きていけたらいいですね。


自分の力でどうにもならないことは、プロ、もしくは天にお任せして、手の届くところにいる身近な人たちを大切にする。


自分のことを名前で呼んでくれる人がいることは、本当に幸せなことです。


体を動かしたい、呼吸してることを確認したい、リラックスしたい時などは、どうぞスタジオレッスンや週末オープンクラスにお運びください。


ヨガに来られなくても、念を送っていただくだけでも嬉しいです。


2月もどうぞ、健やかにお過ごしください。


aozora yoga kumamoto

江津湖ほど近くにある アットホームな自宅ヨガスタジオ