秋です。
晩秋です。
数ヶ月前まで猛暑に倒れていたことが嘘のように、「陽」の後にはちゃんと「陰」がめぐってきました。
しかも、今年の秋は長く、穏やか。
ゆっくりと冬支度。
江津湖周辺は澄んだ秋の空気に包まれて、それは美しい季節。
紅葉も日に日に進んでいます。
ぜひ、冬が来る前に江津湖にお越しください。
上の写真は、昼と夕方の間に見せる江津湖の表情。
この風景を見るたびに、ルキノ・ヴィスコンティ監督の映画「ヴェニスに死す」のラストシーンを思い出します。
マーラーのアダージェットが、消えゆく魂のはかなさをこれ以上ないほどに、美しく甘美に演出している、映画史上に残る名シーン。
だから、この江津湖の風景を見るといつも脳内ラジオからマーラーの交響曲第5番が流れてきます。
きっと、当分ヴィスコンティみたいな映画監督は現れないんだろうな…。
家の前のサイクリングロードに咲き乱れるマリーゴールド。
20数年前に訪れたインドを思い出します。
現代のインドでは多くの人がヒンズー教を信仰しており、国中至る所にヒンズー教の神々が祀られています。
道や寺院の前では神に捧げる花のリースがたくさん売られていて、特に縁起が良いとされるマリーゴールドの花輪は街中に溢れていました。
私の中で、インドはこのマリーゴールドのオレンジと黄色の花そのもの。
また、いつか訪れたいです。
ヨガが目的ではない旅で…。
まったく違うこと(もっとヨガ的なこと)を書くつもりでしたが、秋の風景に思い出がポロポロこぼれ落ちてきました。
歳を重ねるのも、いいものです。
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