2023年3月のメッセージ


朝夕はまだ冷え込みますが、春の気配をそこかしこに感じる季節となりました。

花粉症の方はとてもつらい時期かと思いますが、芽吹きの季節、デトックスの季節、自然な自浄作用ですので、この際体内にたまっているものをしっかり出されてくださいね。


江津湖周辺も日に日に色彩が戻ってきています。

春の花の色はポップでかわいらしいものが多いですね。


今は梅や桃、ボケが鮮やかな暖色系のコロンとした花を咲かせています。

菜の花の黄色と緑のコントラストも、元気がわき出るようなビタミンカラー。

花たちが「春ですよー!」と懸命にお知らせしてくれているようで、うんうん、と見つめてしまいます。


日本は東西に長いので、まだまだ雪に覆われた地域にお住まいの方もいらっしゃるかと思いますが、春分の日に向かって確実に陽は長くなり、私たちの身体や感性もどんどん開き始めています。



アーユルヴェーダの考えでは、冬の終わりから春にかけては『カファ』という下向きのエネルギーが強くなると考えられています。


アレルギー症状や粘膜のかゆみ、痰や鼻水、おもだるさ、おなかがゆるくなる、体重が増える、やる気がなくなる…などがカファが乱れたときの症状です。

合わせて、風が強かったり、雨が多かったりと、天気による不調を訴えられる方が多いのも春です。頭痛や風邪症状として表れることもあります。


この時期の過ごし方としては、乳製品や揚げ物など消化に時間のかかるものを減らし、季節の野菜を多めにとることが勧められています。

ショウガや黒コショウなど、台所に常備してあるスパイスを上手に使って、消化力を高めることも効果的です。

また、じんわり額に汗をかくぐらいの運動も勧められています。

お天気のいい日には、少し早歩きでお散歩してみませんか?

お子さんがいる方は公園でサッカーやバドミントンに興じるのもいいですね。

早起きをして、午前中からアクティブに動くと、すっきりとした気分で一日を過ごすことができます。


日々のレッスンでは立ちポーズや大きな筋肉を適度に刺激するポーズを増やして、乱れがちなエネルギーバランスを整えていきます。

また、静かな瞑想やメディテーションで、春にそわそわしがちなマインドを静めていけたらと思います。


レッスンに来られる方は、どうぞこの時期に出やすい不調を教えてくださいね。




私にとって、2月はいろいろなことがあった1ヶ月でした。


まず、確定申告が終わりました!

数字にまつわるすべてが苦手な私にとって、それは年間最重要ミッション。

これが終わるまでは春は来ません。


そして、1年ちょっと前に購入したテレビ(有機LED)が映らなくなり、3週間ほどテレビのない期間がありました。


日頃からほとんどテレビは見ませんが、息子は帰宅後、毎日Eテレを見ますのでどうなるのかな…と思いましたが、その間は工作に没頭し、家じゅうが段ボールとトイレットペーパーの芯と折り紙、その他もろもろで溢れかえる事態となりました。


こんな時間も貴重かな、と思い、少しずつこっそり捨てつつも、彼の内なる壮大な創造の世界をただ見守っていました。


その他にも、会いたかった方とゆっくりお話しできたり、暖炉の火を眺めて心からのくつろぎを感じることができたり、10年以上ぶりに一人でラーメンを食べに行ったり、ひとつのお別れがあったり…。


さまざまな、喜怒哀楽(怒はあまりなかったかな…)を感じた28日。


日々の生活の中で、さまざまな感情に引っ張られたり、マインドが乱されたりするのは人間の性ですが、そんな時に私が思い出しているフレーズがあります。


世の中には

私の仕事

あなたの仕事

神様の仕事

があって、全てを引き受けなくてもよい


これは長らくレッスンを受けさせていただいているサントーシマ香先生の言葉で、この言葉を心にとめるようになって、心がとても楽になったように思います。



ヨガの仕事をしていると、迷うことが多々あります。


「私の仕事はなんなのだろうか?」


現代のヨガティーチャーの仕事の定義はとてもあいまいで、よくいえば多数の分野を横断しているようであり、その反面、全てが中途半端になってしまう危険性をはらんでいます。


ヨガは本来、体、心、マインド、そして霊的な部分にまでアプローチする修練方法です。


しかし、2000年代のヨガは、特に日本では実践者の多くが女性で、その方たちには家庭や仕事があり、スマホひとつで世界中どこへでも行けてしまう時代に生きています。


また、日本でのヨガに関わる市場は数千億(⁉)といわれており、巨大ビジネスとして成り立つフィットネス&ライフスタイルマーケットでもあります。


ヨガの目的も、健康増進、仕事の能率アップ、未病予防、心のケア、コミュニティ作り、ヨガ哲学や歴史の学び、食事法、などなど果てしなくあります。


何にでもつながってしまう、それがヨガなのかもしれません。


そして、ヨガの先生になるために、厳密にいえば資格はいりません。

ヨガスクールなどが収入のために養成講座を多数開講していますが、個人が「今日から私はヨガの先生です」と言ってしまえば、誰でもヨガティーチャーになれます。

それは、ヨガがこれまでヨガがグルから弟子へと伝えられてきた口頭伝承の智慧と技術だからです。

今は、オンラインでヨガを学んだ方が、オンラインで誰かにヨガを教える、そんな時代。


このような生活様式の急激な変化から、各国で過度なヨガの練習やアジャストメントによる深刻な怪我、ひいては死亡事故まで起きており、WHOは急ピッチでヨガティーチャーの世界基準(ガイドライン)を作成しているところです。



それでは、私はなぜヨガ教室をやっているのだろうか?


「趣味を仕事にできていいですね。」と言われるたびにモヤモヤしている私、でも自分の中ではっきりとした答えがありませんでした。


この2月に経験したとても意味深い体験から感じたことは、私の目的はヨガを通して「その先」にあるということです。


それは、私自身の日々の練習からも、そしてレッスンに足を運んでくださる大切な目の前にいらっしゃる方との関わりの中からも、近づくことができるのだな、と気づきました。


ただし、ヨガの学びだけでも今世ではとても終わりそうにないので、来世まで持ち越すことになりそうです。



世の中の大きな流れの中で、なんとなくみんながやっているからで、自分もやらなくてはならないのではと思い込まされることは多くあります。


最近オープンして行列のできるスイーツのお店には行った方がいいのだろうか。

この春の流行の服を買った方がいいのだろうか。

ダイソーでたくさん仕切り箱を買ってきて引き出しの中を徹底的に整理したほうがいいのだろうか。

その先にどんな目的があるのか?


もし、それがはっきりしていたら、行動に移すことは正解。


迷っていたら、立ち止まって考える。


そして、答えが出ないときは、先ほどの”3つの仕事の仕分け”を考えてみる。


これは、私が担うべき事柄だろうか?


それがもし「私の仕事」(ヨガでいうところの”ダルマ”)であるのなら、真摯に取り組むことだと思います。


そうでなかったら、その分野のプロに任せる、どうにもならないことは神様にお任せする。


そして自分の心を軽やかに保ちながら、日々の経験を通してこの与えられた人生を味わっていく、

それは可能なことなのだな、と思います。



みなさんは、この春に何か変化はありますか?

新しく始めたいと思っていることはありますか?

年始に立てた目標は覚えていますか?(笑)


春はデトックスの季節ですが、部屋のお掃除や整理整頓にも適した時期と言われています。


会いたかった人に会いに行ったり、行ってみたかったところに足を運んでみたり。

そんなことができそうな気分になるのも春です。


アレルギー症状でお辛い方もいると思いますが、エネルギーが一気に高まるこの時期に心や体に溜まったものをしっかり出してくださいね。


みなさまの心と体とそして魂が健やかでありますように。

愛のある人間関係の中で生活することができますように。


桜の開花ももうすぐです。


aozora yoga kumamoto

江津湖ほど近くにある アットホームな自宅ヨガスタジオ