水無月、6月となりました。
梅雨前線が日本列島をおおい始め、気温はぐんぐん、湿気もぐんぐん上昇していますが、みなさまお元気でお過ごしでしょうか?
水無月の「無」は「の」という連帯助詞だそうで、「水の月」という意味なのだそうです。
「水張月(みずはりづき)」ともいうそうで、熊本でも田んぼに水を張る準備が進められているのを見かけます。
江津湖周辺は紫陽花がそれはそれは美しく咲き誇っています。
紫陽花の魅力はなんといっても、そのボリュームと、ころんとしたフォルムですよね。
日照時間の短い梅雨の時期に、ぽっとそこだけ光が当たっているような、どんよりしがちな気持ちを明るく照らしてくれるような、控えめだけど華やかな花です。
真っ青な空と湖面の江津湖もきれいですが、ブルーグレーの空に青や紫の紫陽花が咲き乱れている様も、とても趣があって優雅です。
紫陽花を大切に育てているみなさま、ありがとうございます。
さて、アーユルヴェーダ的にみると、梅雨の時期はあらゆるエネルギーが乱れやすい、とのことです。
個々人が持っている不調が出やすい時期、ということでしょうか。
雨が多く、日によっては寒暖の差もあり、気圧の変化、日照不足、冷たい食べ物や冷房などによる冷え、など。
裏を返せば、自分の不調が出やすい箇所をじっくり観察をして、何をすればそれを緩和できるか、を実験できる時期でもありますよね。
身体はまだこの湿度と暑さに慣れていませんので、6月のレッスンは、参加されるみなさんの体調をみながら、体や心に負担をかけすぎないように進めていこうと思います。
また、雨の音としっとりとした空気は、雑念を払って心を落ち着かせてくれますので、この時期は意識を集中させるような呼吸法や瞑想をゆっくり行うのに最適だと思っています。
自分の内側にのんびり落ち着く感覚を楽しんでいきましょう。
そして、大切なお知らせがあります。
開業してから6年、ほぼ料金を変えずにここまで続けてまいりましたが、このところの諸経費高騰により、やむを得ずレッスン料を改定させていただくこととなりました。
詳しくはホームページの「料金」をご覧ください。
これからも、おひとりおひとりに寄り添ったレッスン、くつろげる空間づくりに努めてまいりますので、どうぞご理解のほどよろしくお願い致します。
2023年がスタートして、瞬く間に5か月が過ぎ去っていきましたが、みなさんにとってどのような月日でしたか?
世の中も落ち着き始め、「3年ぶりの」という枕詞のものとに、あらゆるイベントや行事が再開されていて、とてもうれしいですね。
我が家でも、息子の小学校では全校生徒による運動会が3年ぶりに開催され、子供たちはイキイキと若い生命を輝かせていましたし、なによりも先生方が感無量といったご様子でした。
この3年間、必死に学びの場を守り、子供たちを支えて下さった先生方のご苦労を思うと、感謝の気持ちでいっぱいです。
みなさんにとっての「3年ぶり」のイベントや行事はありましたか?
さて、先日のおしゃべりタイムでのこと、テーマは『最近手放したもの・こと』でした。
何気なく思いついたテーマだったのですが、みなさまのお話が本当に興味深く、涙あり、大爆笑ありの、大盛りあがりサット・サンガとなりました。
手放したものに、物理的な”モノ”もありましたし、執着や思い込みなどの目に見えないものも多くありました。データやアプリ、といったものもありましたし、人間関係も…ありました。
お話を伺っていて、なるほどな…と思ったことは、「なかなか手放せないもの」というのは、イコールその方が「これまで何を大切にして生きてこられたか」、そして「成長の過程で何が大切だよと言われて育ってきたか」、が鏡のように映し出されるということです。
そして、手放したくないものは、無理やり手放す必要はない。
ただ、一歩前進したいとき、人生のネクストステージに移行する時、もしくは何の理由もなくても心が「もういいよ」と教えてくれるとき、ぎゅっと握りしてめていたものが、お役目を終えて自分から離れていく。
インドの聖典といわれるものには、「執着を捨てなさい」とうフレーズが繰り返し出てきます。
ヨガの練習はそれに近づくための、方法なのですね。
私は、半年ほど前に、ずっと習慣的に食べ続けていた、毎朝の納豆とヨーグルトをやめました。
どちらも素晴らしい食材ですが、消化に時間がかかるため、今の私の体質には合わないとアーユルヴェーダの学びで知り、とりあえず1か月のつもりで食べるのをやめてみました。
そしたら、慢性的な便秘がかなり改善しました。
「納豆とヨーグルトは腸活にいいと言われているから、毎日食べなければならない!」という執着を、手放すことができたわけです。
もちろん、納豆もヨーグルトも、自分の消化力と照らし合わせて、時々おいしく頂きたいと思います。
最近、自然と手放せたものは、ありますか?
5月20日(土)、これ以上ない晴天の下、60名を超える方にご参加いただき、『江津湖早朝ヨガ』を行うことができました。
数日前までは雨予報だったのですが、前日から雨が上がったため、夜明け直後の澄み切った空気の中で、自然の中で共にヨガを行う幸せに浸ることができました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
次回は、秋の9月か10月を予定しています。
そして、7月13日(木)には2回目の「YOGA座学会」を行います。
ヨガに特化した最古の聖典といわれる『ヨガ・スートラ』の概要を学びながら、その中に出てくる教えについて、参加者でディスカッションしていきます。
チャンティング、瞑想も時間をかけてじっくり行う予定です。
ご興味のある方はどなたでも大歓迎、ぜひご参加ください。
雨の日はその静けさを味わい、晴れの日は洗濯と散歩を楽しみ、どちらでもない日は目の前のことにゆっくり取り組んで、
この潤いに満ちた季節を自身の成長のエネルギーとしたいですね。
自分の内側に静かに憩い、そして大切な人と生きる喜びを分け合える、そんな毎日でありますように。
”The dish with wisdom is the best therapy.”
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