2022年10月のメッセージ&江津湖ヨガレポート


九州地方は厳しい残暑が続いています。

それぞれの場所でいかがお過ごしでしょうか?


暑さはなかなか去ってくれませんが、確実に日の出は遅くなり、日の入りは早くなっています。


窓から差す陽の光の傾斜の変化に、秋分の日を過ぎているのだな、季節は冬に向かっているのだな、と感じています。




今週半ばから寒気が流れ込んでくるようで、全国的に冷え込むようです。


朝夕の寒暖差も10度以上の日もあり、体調管理が難しい季節突入の予感。


旬の野菜やキノコ類を使った、スープやシチュー、みそ汁など、温かくて消化の良いものをたっぷりと頂いて、心と体をぽかぽかに。


なんだか眠たいな~、という方は、夜寝る時間を少し早めて、睡眠の質をアップ。


どうにもこうにもやる気が出ない!という人は、鉄分などのミネラル不足だとか。

ワカメやひじきなどの海藻類は手軽にミネラル補給できるそうですよ。


我が家では、少量の塩とお酒を入れて炊いたごはんに、細かく刻んだワカメを入れた混ぜご飯をよく作りますが、野菜大嫌いのうちの子供もよく食べます。



日々のヨガの練習ですが、これからの1~2ヶ月はヨガプラクティスにはもっとも適した気温、湿度だと思っています。


夏は、息をしているだけでエネルギー消費していましたので、レッスンでは無理せずごろごろヨガが多かったのですが、秋は立ちポーズやバランスポーズにもチャレンジしようと思っています。


人間は、新しい体験をすると、脳に「あはっ」という反応が起きて、脳神経が活性化されるそうです。


グラグラ、よろよろ、ドテッと尻もちついても「あはっ」と笑って、新しい体験を楽しんでいきましょう。



10月3日(土)の江津湖早朝ヨガは、これまでで最も多い60名の方々にお集まりいただき、素晴らしい時間をご一緒させていただきました。


予約を開始したのは8月でしたが、9月も半ばを過ぎて「ハッ」と気が付いた時にはご予約が50人を上回っていました。


どうしよう…締め切ろうか、と思いましたが、活動自粛も緩んできて、みなさんそれぞれにいろいろあって、ヨガで心をリセットされたいのかな、と思い、一週間前までお申し込みを受け付けました。


お申し込みのコメント欄に、「毎回楽しみにしています」「シフトを代わってもらえたので参加できます」「ヨガ未経験ですが思い切って申し込みます」「夫を連れていきます」など、メッセージを寄せて下さった方もたくさんいて、背中を押していただいているような気持になりました。



10月3日(土)の早朝ヨガ当日は晴れ。

星の瞬く夜明け前の真っ暗な江津湖公園に、つぎつぎと参加者の皆様が集まって下さり、携帯電話のライトでリストを照らしながらの受付となりました。

(次回は卓上ライトを持っていきます)


1人でやっていますので、受付がとても大変です。


長蛇の列ができてしまいますし、スタート時間ぎりぎりに来らる方の対応ができません。


前日にInstagramで、人数が多いので早めに集合していただけるように、とお願いの投稿をしたところ、親しいヨガ仲間が2人、早く来て受付を手伝ってくれました。


本当に、本当に、うれしかったです。



今回の参加者は、年代も幅広く、妊娠中の方、産後間もない方、ヨガが初めての方、そして、男性の参加者も最多。
これだけバラエティーに富んだ方々に向けて、安全で、満足していただけるレッスンの内容を考えるのに、ゆっくりと時間をかけました。

私は、ヨガのレッスンを組み立てる時に一番大事にしていることは、「最も配慮が必要な方にレベルを合わせる」ということです。


今回は、妊娠中の方が、最も配慮が必要な方にあてはまるので、妊婦さんでも安全にできる内容であることが大前提となります。


妊娠中の禁忌である、お腹を圧迫するポーズや呼吸法、腹ばい、バランスのポーズは除外します。妊娠後期でしたので、四つ這いも外しました。


次は、産後間もない方です。

出産後数ヶ月は、骨盤がゆるんでいて、おなか周りの筋肉も弱っていますので、股関節を開きすぎるポーズや腹筋を強く使うポーズは避けます。

その次は、初めてヨガをされる方、そして男性です。

ヨガに慣れていない方は、とても緊張されています。複雑なポーズや、自分の身体を認識しずらいポーズを避けて、シンプルで、私と目線が合いやすいポーズだと安心して行うことができます。

男性は、関節の可動域が女性より狭い方が多いので、ポジションや強度を調節しやすいポーズを選びました。


いろいろと準備して当日を迎えたわけですが、実際に60名の方々が朝日を浴びて、顔を輝かせて芝生の上に座っておられる姿を見たら、不安や心配がすべて吹き飛んでしまってしまいました。


私も、みなさんと一緒にこの輝き享受しよう、と。



私たちは等しく地球の子供です。


だから、人類みな兄弟姉妹。


早朝ヨガにおいても、お互いには見ず知らずであっても、同じ空間で同じ光を浴びて、同じヨガのポーズをそれぞれの感性で味わっている様子は、みんな一人じゃないな、みんなつながっているんだ、と思わせてくれる光景でした。


ヨガの語源はサンスクリット語の「Yuju」で、馬や牛につける「くびき」が語源です。

(頸木:牛、馬などの大型家畜(輓獣)を犂や馬車、牛車、かじ棒に繋ぐ際に用いる木製の棒状器具 ウィキペディア)


そこから、ヨガ=つなぐ、という概念が浸透していますが、まさに人と人をつなぐ、見えない糸のような存在であると思います。


年に2回、広々とした空間で、兄弟姉妹たちと、ヨガの叡智にあずかる時間を共有できることは、これ以上ない喜びです。



そろそろ、行動自粛もゆるみ、時代は新しいフェーズに入ってきました。


ポストコロナ、どのように過ごしたいですか?


じっくり自分の内側と向き合った時間があったからこそ、辛かった時間があったからこそ、これからの時間はきっとみずみずしく輝くでしょう。


ワクワクすることを。


自分の心が向く方向へ。


生きている歓びを心から感じられる時間が、たくさんありますように。



『汝の立つところ深く掘れ、
そこに必ず泉あり』
フリードリヒ・ニーチェ

aozora yoga kumamoto

江津湖ほど近くにある アットホームな自宅ヨガスタジオ