私の、あなたの、セイフティネット

熊本特有のとてつもなく湿度の高い季節がやってきました。

熊本に嫁いで10年がたちますが、どうしてもこの湿気には慣れることができません。

もちろん、この湿気によってもたらされる自然の恵み、おいしい水、野菜やフルーツの恩恵は十分に受けているのですが。


先日、NHKで更年期障害についての特集をやっていました。

この番組では「更年期」を「ゆらぎ期」と言い換えていて、なかなかセンスがあるな!と思いました。

「私、更年期なの」と「私、ゆらぎ期なの」では、受ける印象はだいぶ違いますよね。


関係ないですが、三島由紀夫の代表作に「美徳のよろめき」という小説があって、私も高校生のときに読みましたが、小説発表当時は『よろめく』という動詞がヒットして「私、よろめいちゃった=恋しちゃった」が大流行したそうです。

チャンスがあったら、使ってみてください。

あるかな、チャンス。


今年45歳を迎え、絶賛「ゆらぎ期」の私ですが、先日の髄膜炎も無理に無理を重ねて起こったことだと思いました。

慢性的な倦怠感や、周期的な偏頭痛を抱えていましたが、誰に相談していいのか分からなかったのです。

NHKの番組でも「女性は我慢強く、女性ホルモンの減少に伴う体や心の不調を抱え込んで我慢してしまう傾向があり、治療法はあるので早めに受診してほしい」、とゲストの医師が言っていました。


私は今回の髄膜炎の一件で、東区山ノ神にある、とある内科クリニックと出会うことができて、やっと心のよりどころが見つかった、という安堵の気持ちでいっぱいです。

このクリニックは西洋医学と東洋医学のハイブリッド治療が特徴で、丁寧な問診と、症状や希望にあわせて西洋医学の薬、もしくは漢方薬を処方してくれます。

私は、夏バテに備えた漢方薬を処方されていて、1~2週間に一回鍼治療を行って自律神経の流れを整えてもらっています。

なにより、先生が丁寧に話を聞いてくださることに救われます。


自力で心身のメンテナンスすることに限界を感じていたので、専門家に継続して自分の健康状態を把握していてもらえる安心感は、まさに「セイフティネット」、つまりサーカスで空中ブランコをする際に下に張られている網(ネット)を得たような気持ちです。


話は変わりますが、日本では出産を終えた母親への検診は1ヶ月検診の1回だけ。

その後は、毎月の予防接種で小児科に通いつめる日々が始まり、母親の心や体の状態を専門家が把握する機会は皆無です。


アメリカやフランスでは産後も継続して母親を見守る医療やケアシステムが整っていると聞きます。


日本でも、せめて産後半年までは1ヶ月ごとに検診を行うなど、もっと産後間もない母親の心身に寄り添う医療システムがあってもいいのではないかな、と思います。なぜなら、産後のアドレナリンが切れ、疲れがどっと出て、産後うつ状態や体調不良に陥るのは産後3ヶ月~6ヶ月だと思うからです。


半年ほど前に、「女性の自殺の原因の1位が”産後うつ”」というとてもショッキングな新聞記事を読みました。でも、そのことはまだまだ周知されてないですよね。


政府や自治体にばかり任せるのにも限界があるので、ヨガを通して、草の根レベルででも、産後の母親を支えるシステム作り、産後1年ぐらいまでの母親にとってのセイフティネットを広げる活動ができたらな、と思っています。


ヨガは継続することで、ゆらぎ期も、産後のつらい時期も乗り越える肉体的、精神的強さを与えてくれるもの。


どんな体調の時も、自分の練習に励み、日々のレッスンを丁寧に積み重ねることで、自分なりのエビデンス(根拠)を導き出せたらと思っています。


aozora yoga kumamoto

江津湖ほど近くにある アットホームな自宅ヨガスタジオ